母自身の競走馬としての戦績は2戦0勝。繋ぎが立っており、馬体重の衝撃を吸収できにくいため脚を傷める可能性の高かった。調教では両膝に疲れが出たり、爪を補正する必要が出てきたり、フレグモーネにかかったりとデビューまでに十分な調教を積むことができなかった。使われた2戦がいずれもダートだったのは、やはりこの脚部不安の要素によるものだろう。繁殖牝馬としては、これまでに5頭の産駒を出産。出世頭はグルーヴィット【2019年トヨタ賞中京記念G3 1着:父 ロードカナロア】だが、デビュー2戦目まではダートを使われた。
ジュンライトボルトをドラフト指名するか否かを考えるうえで考慮せねばならないのは、母のスペシャルグルーヴがとても繋ぎの立った馬であったということである。本馬の繋ぎの立ち具合がどの程度遺伝しているのかには注目せざるを得ない。これまでのところ、繋ぎを含め脚元の不安はないようである。脚元の不安が払拭されるのであれば、本馬の母はサンデーサイレンス系スペシャルウィークを父に持ち、母方の祖母にエアグルーヴがいる日本の名牝系の流れを汲む血統の持ち主である。脚元の心配をすることなく能力を発揮することができるとなれば、POG期間内2勝以上の活躍の可能性は高い・・・と言いたいところであるが、2WS indexは562と低く、当サイトでは指名見送りのレベルと判断する。