ラピカズマ:2WS index 22
本馬ラピカズマは母馬レイズアンドコールが出産した9頭目の仔。母馬レイズアンドコールにはこれまでゼンノロブロイ、フジキセキ、スペシャルウィーク、ダイワメジャー、ヴィクトワールピサ、キンシャサノキセキ、ジャスタウェイ、ディープブリランテが種付けされてきました。母馬レイズアンドコールの仔の中で出世頭と言えば、キンシャサノキセキ産駒のモンドキャンノです。モンドキャンノ生涯戦績は10戦2勝。主な勝鞍に2016年京王杯2歳ステークス(GⅡ)があります。POG的には2歳戦で活躍して、高い評価が与えられるべきかもしれませんが、2016年朝日杯フューチュリティステークス(GⅠ)での2着を最後に、以後は掲示板にすら乗ることがありませんでした。早熟の血統と言っても良いのかもしれません。
母馬レイズアンドコールの競走馬としての生涯戦績は28戦5勝。重賞での最高順位は2006年アイビスサマーダッシュ(GⅢ)3着です。条件馬を卒業することはできませんでしたので、重賞の出走自体が限られたものでした。
本馬ラピカズマの2WS indexは22となりました。ラピカズマは出世頭のモンドキャンノと同じくキンシャサノキセキ産駒です。母馬とキンシャサノキセキはおそらく配合相性が良いものと思われます。しかしながら、母馬レイズアンドコールが本馬ラピカズマを出産した時の年齢は17歳。高齢出産の母からモンドキャンノのような活躍馬が出てくる確率は低く、2WS indexの値に従ってPOGドラフトリストへの掲載は見送ることとしました。
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父馬キンシャサノキセキについて
自身の競走馬としての戦績は31戦12勝。主な勝鞍は2010年、2011年高松宮記念【G1】をはじめ重賞7勝。短距離路線で数多くの実績を残しました。父フジキセキはサンデーサイレンスの初年度産駒で種牡馬としても多くの活躍馬を輩出しました。母系には3代母にレディベリー、叔父にグルームダンサー、姪にアブソリュートリーなど、従妹や近親に活躍馬が多数いる活気ある牝系です。母父のプレゼントコロニーは米2冠馬で、種牡馬としてもリボー系を世界中で発展させた名馬です。
キンシャサノキセキ産駒はダートで活躍する産駒が多い傾向にありますが、芝の重賞で活躍する産駒も輩出しています。ただし、芝で勝ち星を上げる産駒の多くが1600m以下となっており、父の影響が強く出てくる場合、活躍の場は1600mまでのレースとなる可能性が高いです。POG期間内にはマイル前後のレースが多く組まれているため、早期デビューで早期に稼ぐ戦略を取る場合には、POG指名を考えても良いのかもしれません。
【2WS indexについて】
名称は、2勝以上の英語訳 ” 2 wins or more “ に由来します。
POG期間内(6月に始まる2歳新馬戦~翌年ダービーまで)にJRA主催で行われる芝1400 ~ 2400mのレースで通算2勝以上を上げる可能性の高い競走馬をPOGドラフトが行われる前に予測することを目的として開発している指数です。
POG期間内に2勝以上を上げることのできる馬、または2勝以上できない馬を完璧に予測できるものではありません。
数値化の計算プロセスは非公開です。
【背景】
POG期間内に2勝以上をあげる競走馬をPOGドラフトで指名できれば、勝利とはいかないまでも負けないPOG lifeをenjoyすることができると考えたことに始まりました。
2勝以上上げることのできる競走馬を複数指名することができれば、その中から重賞やG1を獲得できる競走馬を指名できる可能性が更に高まると考えました。
【2WS indexの現時点での限界】
競走馬の育成現場からの情報に勝る情報にはなり得ません。
新種牡馬、母馬の初仔、初仔でなくても兄妹の競争実績がない場合は2WS indexを算出できません。2番仔で初仔が日本の馬場での実績のない種牡馬だった場合も算出できません。
2WS indexは生き物を対象として指数化したものなので、指数と競争成績は関連しない場合があります。2WS indexの値が高くても2勝以上できない馬や2WS indexの値が低くても2勝以上できる馬は存在します。
【2WS indexの使い方】
競走馬育成に関する現場情報を基に決めるドラフト指名にあたって、現場情報を補完する指数として使用します。
ドラフト上位に選ばれるような競走馬に関する情報は、POG本や所属クラブ情報、インターネット上の掲示板などから多くの情報が得られますが、ドラフト下位で指名するような馬は、得てして情報が少ないことが多いです。そんな少ない現場情報を補完する目的で2WS indexを使用します。過度に2WS indexを信用してはいけません。