牡馬なら、まだいける?!
ダイワパッション
『 繁殖牝馬を制する者は、POGを制す!』という格言があるかないかは定かではありませんが、POGで勝ち組になるためには、ノーザンファーム生産・育成馬を選ぶことと同じくらい重要な要素として、繁殖牝馬の質があると思われます。そこで今回、繁殖牝馬ダイワパッションについて考察してみます。
繁殖牝馬ダイワパッションは父馬フォーティナイナー、母馬サンルージュ、母父シェイディハイツの配合によって生まれた競走馬でした。ダイワパッションの競走馬としての生涯戦績は17戦4勝。3戦目の未勝利戦を勝ち上がった後は、3連勝でGⅢの2005年フェアリーステークスを制し、続くGⅡ2006年フィリーズレビューも制して、4連勝で重賞を2連勝しました。重賞2連勝で臨んだ桜花賞でしたが、18頭中16着という結果で終わってしまいました。オークスには出走せず、桜花賞以降、勝ち星を上げることはありませんでした。
ダイワパッションの血統背景を見てみると、まず、目につくのは、Native Dancer 4×5とNasrullah 5×5のクロスです。父系にあるNative Dancerは、 Raise a Native → Mr. Prospector → フォーティナイナーへと、そのスピード能力を伝えていると考えられます。また、母方にあるNative Dancerも父方のスピードを補強する要素となっているのでしょう。Nasrullahのクロスは父馬フォーティナイナーが持っているクロスです。Nasrullahは、スピードの持続力と仕上がりの早さが特徴と言われています。
父馬フォーティナイナーはダートの中距離路線で、母馬サンルージュは未出走ですので、距離適性のほどはわかりませんが、母父のシェイディハイツも芝の中距離路線で実績を残した競走馬でした。両親からイメージされる産駒は中距離に適性を持つ競走馬ですが、実際のダイワパッション自身は短距離で実績を残した競走馬でした。繁殖牝馬ダイワパッションの配合相手を考えるとき、どの種牡馬がベストの配合なのか、なかなか見極めるのは難しいところだと思いますが、実際には、同じ冠名を有するダイワメジャーが4年連続で配されました。
ダイワパッション産駒一覧:2022年8月9日時点
上述したように、初仔から4番仔までは同じ冠名のダイワメジャーが配されました。しかし、4年連続の意欲的な配合は期待を超える活躍とはならなかったと言ってよいでしょう。その後、ダイワパッションは、2018年の皐月賞馬エポカドーロ、2021年のG2青葉賞2着のキングストンボーイを輩出しており、繁殖牝馬として良好な実績を残しています。
しかし、ダイワパッションも2020年産のジャスティンレオン出産時は17歳。既に8頭を生んでおり、繁殖牝馬としての最盛期は過ぎた感があります。通常ならば、ダイワパッション産駒を選ぶのは躊躇することと思いますが、名繁殖牝馬は年齢問わず、活躍馬を輩出することがあります。既にG1馬を輩出しているダイワパッションではありますが、まだ、大物を輩出する可能性はあります。ただし、ダイワパッションの仔は、その活躍は牡馬に偏っていますので、ダイワパッションの仔をPOGドラフトで指名するならば、牡馬の産駒が良いと思います。
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