Non ディープの牡馬産駒がカギ
コンドコマンド
競走馬としてのコンドコマンド
繁殖牝馬コンドコマンドは父馬Tiz Wonderful、母馬Yearly Report、母父General Meetingの配合で生まれたサラブレッドです。競走馬としての戦績は8戦5勝。主な勝ち鞍は2014年 米スピナウェイS 【GⅠ】になります。
繁殖牝馬コンドコマンドの血統背景
繁殖牝馬コンドコマンドの父馬Tiz Wonderfulは米国産のサラブレッド。生涯戦績は5戦3勝。主な勝ち鞍は2006年 米ケンタッキージョッキークラブ 【GⅡ】です。競走馬としてはGⅠには手が届きませんでしたが、種牡馬としてはコンドコマンドをはじめ、Hunter O'Riley、Lady Ivankaと計3頭のGⅠウイナーを輩出しています。
一方、母馬Yearly Reportは米国産のサラブレッドで、競走馬としての生涯戦績は10戦6勝。2004年デラウェアオークス 【GⅠ】、同年ブラックアイドスーザンS 【GⅠ】 同年サンタイネスS 【GⅠ】の3つのGⅡを勝っています。繁殖牝馬としてはGⅠウイナーでもあるコンドコマンドを輩出しており、繁殖牝馬としては大きな仕事を成し遂げていますが、重賞ウイナーはコンドコマンドの1頭だけでした。
コンドコマンド産駒のPOG期間内戦績及び傾向
コンドコマンド産駒の特徴及び傾向を把握すべく、既に競走馬デビューを果たしている4番仔エルダーサインまでを対象に考察を進めていきます。
コンドコマンド産駒のデビュー時期について
コンドコマンド産駒は、4頭すべてが2歳の内にデビューできていますので、産駒は総じて体質面での不安は少ないと思われます。POG的には不安材料が少ないと言えます。
コンドコマンド産駒の競走馬デビュー時の馬体重について
考察対象のコンドコマンド産駒4頭の内、最軽量でデビューしたのは初仔のアルジャンナです。デビュー戦時の馬体重は460kg。一方、最重量でデビューしたのは3番仔のコマンドラインで、デビュー戦時の馬体重は512kgでした。最軽量でデビューしたアルジャンナのデビュー戦時の馬体重460kg程度を見込めるようであれば、問題はないと思われます。
コンドコマンド産駒の性差による戦績の差について
コンドコマンド産駒に関しては性差による戦績差がハッキリ出ています。初仔のアルジャンナが現時点で3つの重賞(2021年読売マイラーズカップ【GⅡ】、2020年毎日杯【GⅢ】、2019年東京スポーツ杯2歳S【GⅢ】)で2着入線を果たしています。もう一頭の牡馬、コマンドラインは2021年サウジアラビアRC 【GⅢ】を制覇しています。明らかに牡馬の方が戦績は良い状況ですので、コンドコマンド産駒の指名は、牡馬産駒の時の方が良さそうです。
父系の違いによる戦績の差(配合相性)について
考察対象のコンドコマンド産駒4頭の内、3頭がディープインパクト産駒です。重賞戦線で活躍しているアルジャンナとコマンドラインはディープインパクト産駒ですので、繫殖牝馬コンドコマンドと種牡馬ディープインパクトの配合相性は悪くないと思われます。ディープインパクト亡き今、コンドコマンドから大物輩出に至るためには、どの種牡馬との配合が良いのか、大変興味深いポイントです。
繫殖牝馬 コンドコマンド レーダーチャート
POGでコンドコマンド産駒を選ぶ時のポイント
- 産駒の2歳デビュー率は現在までのところ100%
- 牡馬産駒の方が戦績は良い
- ディープインパクト以外の種牡馬との配合相性の究明が課題。
|