牝馬産駒に期待したいところだが・・・
ガルデルスリール
競走馬としてのガルデルスリール
繁殖牝馬ガルデルスリールはノーザンファーム生産馬で、父馬ダイワメジャー、母馬パシマーの配合で生まれたサラブレッドです。生涯戦績は29戦2勝。重賞レースへの出走経験はなく、競走馬としては特筆すべき実績は残せませんでした。
繁殖牝馬ガルデルスリールの血統背景
繁殖牝馬ガルデルスリールの父馬ダイワメジャーはサンデーサイレンス産駒。競走馬としての戦績は28戦9勝。主なタイトルは2004年 皐月賞【GⅠ】 1着、2006年 天皇賞・秋 【GⅠ】 1着、2006年・2007年マイルチャンピオンシップ 【GⅠ】連覇、2007年 安田記念 【GⅠ】 1着があります。1600m ~ 2000mの重賞で8勝している名マイラーであり、本馬の産駒にもマイル前後で活躍する馬が多いようです。2歳戦の勝率が比較的高いので、POG向きの種牡馬と言えますが、クラシック戦線のことを考えれば、少し守備範囲が狭いものと思われます。また、牡馬よりも牝馬の方が勝率は高い傾向にありますので、指名するならば牝馬を狙うのが良いのかもしれません。
一方、母馬パシマーはアイルランド産のサラブレッドで、生涯戦績は10戦1勝。1勝しかしていませんので、競走馬としては、全く活躍できませんでした。繁殖牝馬としても、重賞戦線で活躍したような産駒は輩出できておらず、繁殖牝馬としての実績もイマイチでした。
ガルデルスリール産駒の
POG期間内戦績及び傾向
ガルデルスリール産駒の傾向及び特徴を把握すべく、既にPOG期間を終了している3番仔モリアーナまでを対象に考察を進めていきます。なお、ガルデルスリール産駒の出世頭は2023年 紫苑ステークス 【GⅡ】勝ち馬のモリアーナです。
ガルデルスリール産駒の
デビュー時期について
考察対象のガルデルスリール産駒3頭は全て2歳の内にできています。特に2歳の早い時期にデビューできていますので、POG的には有利な傾向にあると言えます。なお、考察対象のガルデルスリール産駒3頭の内、カズラポニアンとモリアーナはデビュー勝ちを飾っており、デビュー勝ち確率の高い血統なのかもしれません。
ガルデルスリール産駒の
競走馬デビュー時の馬体重について
考察対象のガルデルスリール産駒3頭の内、最軽量でデビューしたのは、初仔のヒストリアノワールで、デビュー戦時の馬体重は426kgでした。一方、最重量でデビューしたのは、2番仔カズラポニアンでデビュー戦時の馬体重は470kgでした。出世頭のモリアーナのデビュー戦時の馬体重が460kgでしたので、ガルデルスリール産駒は460kg程度の馬格があれば、馬体重的には合格と考えて良いでしょう。ちなみに、ガルデルスリール自身のデビュー戦時の馬体重は458kgでした。
ガルデルスリール産駒の
性差による戦績の差について
考察対象のガルデルスリール産駒3頭の内訳は、牡馬2頭、牝馬1頭です。出世頭のモリアーナが牝馬ですので、現時点では、ガルデルスリール産駒を指名するならば牝馬の方が良いと考えられます。
父系の違いによる
戦績の差(配合相性)について
繁殖牝馬ガルデルスリールには、これまでエイシンフラッシュ(キングマンボ系種牡馬)、ヘニーヒューズ(ノーザンダンサー系種牡馬)、エピファネイア(ロベルト系種牡馬)が種付けされてきました。出世頭のモリアーナはエピファネイア産駒ですので、ロベルト系種牡馬との配合相性が良いのかもしれません。しかし、POG的な視点で見る種牡馬としての実績は、エイシンフラッシュやヘニーヒューズと比較して、エピファネイアが一段も、二段も上ですので、配合相性というよりは、種牡馬としての実力差が産駒の戦績に現れている可能性もあります。ガルデルスリール産駒の実績差には、配合相性と種牡馬としての実力差のどちらが大きく影響しているのか、それが明らかにするためにも、今後のガルデルスリール産駒の実績に注目です。
繁殖牝馬 ガルデルスリール
レーダーチャート
POGでガルデルスリール産駒を
選ぶ時のポイント
- デビュー時期は早く、デビュー勝ちの可能性の高い血統。
- 牡馬産駒よりは牝馬産駒の方を狙うべき??
- 配合相性or種牡馬としての実力??
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