ヴァイスリージェント系と♡
アムールポエジー
競走馬としてのアムールポエジー
繁殖牝馬アムールポエジーは社台ファームの生産馬で、父馬ネオユニヴァース、母馬ハッピーリクエストの配合で生まれたサラブレッドです。生涯戦績は17戦3勝。主な勝ち鞍は2013年 関東オークス【GⅡ】です。
繁殖牝馬アムールポエジーの血統背景
繁殖牝馬アムールポエジーの父馬ネオユニヴァースはサンデーサイレンス系種牡馬。競走馬としての生涯戦績は13戦7勝。主な勝ち鞍は2003年 皐月賞 【GⅠ】及び同年 日本ダービー 【GⅠ】です。生涯勝利数7勝の内、6勝はPOG期間内であり、早い時期から牡馬クラシック戦線の主役として大活躍しました。重馬場で日本ダービー【GⅠ】やきさらぎ賞 【GⅢ】を制したようにパワーを併せ持った競走馬でした。また、種牡馬としても、初年度産駒から2009年 皐月賞 【GⅠ】勝ち馬アンライバルド及び同年 日本ダービー 【GⅠ】勝ち馬のロジユニヴァースを輩出。翌年には皐月賞 【G1】を含む国内外のGⅠを3勝したヴィクトワールピサを輩出しています。ネオユニヴァースと同じく、産駒は洋芝、道悪をこなす仔が多く、近年はダートを主戦場とする産駒が多い傾向にあるようです。
一方、繁殖牝馬アムールポエジーの母馬ハッピーリクエストはトニービン産駒。生涯戦績は25戦6勝。主な勝ち鞍は2002年 ターコイズステークス【OP】で、芝の中距離を主戦場としていました。トニービン産駒は脚を溜めて長くスピードを発揮し続けるタイプが多いので、東京競馬場や小倉競馬場の芝中距離レースで実績を残す傾向があります。また、長く良い脚を使う能力は、子孫にも脈々と受け継がれており、記憶に新しいところでは、イクイノックス、ドゥデュース、スターズオンアースがその代表格と言えます。ハッピーリクエストはアムールポエジーの他にダートの重賞戦線で活躍したミリオンディスクや2011年小倉記念【GⅢ】で3着に入線したリクエストソングを輩出しており、繁殖牝馬としても優秀な実績を残しています。
アムールポエジー産駒の
POG期間内戦績及び傾向
アムールポエジー産駒の特徴及び傾向を把握すべく、既にPOG期間を終了している5番仔デルマソトガケまでを対象として考察を進めていきます。なお、考察対象のアムールポエジー産駒5頭の内、2番仔リアリティワードは地方デビュー馬ですので、今回の考察の対象外とします。ちなみにアムールポエジー産駒の出世頭は2023年 UAEダービー【GⅡ】勝ち馬で、同年 BCクラシック【GⅠ】2着入線のデルマソトガケです。
アムールポエジー産駒の
競走馬デビューの時期について
考察対象のアムールポエジー産駒4頭は全て2歳時にデビューしていますので、アムールポエジー産駒はデビューが大きく遅れる可能性は低そうです。ちなみに、考察対象のアムールポエジー産駒4頭の内、デビュー戦を勝利で飾った産駒は1頭もいませんので、アムールポエジー産駒にデビュー勝ちは期待できません。
アムールポエジー産駒の
競走馬デビュー時の馬体重について
考察対象のアムールポエジー産駒4頭の内、最軽量で競走馬デビューしたのは3番仔ジョスタコーヴィチで、デビュー戦時の馬体重は432kgでした。一方、最重量でデビューしたのは4番仔ビッグファクターで、デビュー戦時の馬体重は536kgでした。出世頭のデルマソトガケのデビュー戦時の馬体重が494kgでしたので、デビュー戦時に500kg前後の馬格が見込まれる方が良いでしょう。ちなみに、アムールポエジー自身のデビュー戦時の馬体重は504kgでした。
アムールポエジー産駒の性差による
POG期間内の戦績の差について
考察対象のアムールポエジー産駒4頭は全て牡馬ですので、アムールポエジー産駒の性差による戦績差は不明です。
父系の違いによる
POG期間内の戦績の差(配合相性)について
繁殖牝馬アムールポエジーにはこれまで、フレンチデピュティ(ヴァイスリージェント系)、サウスヴィグラス(フォーティーナイナー系)、クリエイターⅡ(ボールドルーラー系)、ザファクター(ダンチヒ系)、マインドユアビスケッツ(ヴァイスリージェント系)が配されてきました。出世頭のデルマソトガケの父馬はマインドユアビスケッツですので、アムールポエジーとマインドユアビスケッツの配合相性は悪くはないのでしょう。種牡馬マインドビスケッツはヴァイスリージェント系の種牡馬。2017、2018年ドバイゴールデンシャヒーン【GⅠ ダート1200m】を連覇しており、ダートの短距離に高い適性を持っていた競走馬でした。マインドユアビスケッツと同じヴァイスリージェント系種牡馬フレンチデピュティとの配合で生まれた初仔ポップフランセもPOG期間内に2勝を上げていますので、アムールポエジーとヴァイスリージェント系の種牡馬は配合相性が良いと言えそうです。
繁殖牝馬 アムールポエジー
レーダーチャート
POGでアムールポエジー産駒を選ぶ時のポイント
- 2歳時にデビューできる傾向にはありますが、デビュー勝ちは期待しない方が良さそうです。
- ダート適性に優れた産駒が輩出される可能性が高く、POG向きではないかもしれません。
- ヴァイスリージェント系の種牡馬との配合相性が良いようです。
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