産駒はデビューが遅れがち
ラッシュライフ
競走馬としてのラッシュライフ
繫殖牝馬ラッシュライフは父馬サクラバクシンオー(1989-2011)、母馬フレンドレイ、母父デインヒルの配合で生まれたサラブレッドです。競走馬としてのラッシュライフの生涯戦績は19戦2勝。2勝しかしていませんので、競走馬としては大成できませんでした。
ラッシュライフの血統背景
ラッシュライフの父馬サクラバクシンオーはプリンスリーギフト系種牡馬で、競走馬時代は異次元のスピード能力で1993年、1994年のスプリンターズS 【GⅠ】を連覇した1990年代を代表する名スプリンターでした。種牡馬としても自身のスピード能力を伝えており、代表産駒には2011年NHKマイルカップ 【GⅠ】勝ち馬のグランプリボス、2002年高松宮記念 【GⅠ】勝ち馬ショウナンカンプがいます。
一方、母馬フレンドレイは生涯戦績2戦0勝で引退した繁殖牝馬ですが、フレンドレイの母系を遡ってみると、その祖にはミユキカマダがいます。ミユキカマダは日本の在来牝系出身の繁殖牝馬で、この牝系からは1989年JRA最優秀4歳以上牝馬に選出されたルイジアナピット、2008年エリザベス女王杯 【GⅠ】勝ち馬リトルアマポーラ、2013年小倉記念 【GⅢ】、2014年七夕賞 【GⅢ】の重賞2勝馬メイショウナルトが輩出されています。
ラッシュライフ産駒のPOG期間内戦績及び傾向
ラッシュライフは現時点で9頭の仔を出産しています。9頭の内、POG期間を終了している7頭について考察を進めていきます。ラッシュライフ産駒の出世頭はディープインパクト産駒のアデイインザライフとロードカナロア産駒のファストフォースになります。
産駒のデビュー時期について
ラッシュライフ産駒は総じてデビューが遅くなる傾向にあります。2歳時にデビューできたのは、考察対象とした7頭の内、アデイインザライフとブラックジルベルトの2頭だけです(地方デビューのブルージーンを除く)。デビュー時期が遅いというのは、POGにおいてはマイナス材料ですので注意が必要でしょう。
産駒のデビュー時の馬体重について
ラッシュライフ産駒のデビュー時の馬体重を見てみると、最軽量はブラックジルベルトの460kg。最重量はアデイインザライフの546kgです。ちなみに2番目に重い馬体重でデビューしたのはファストフォースで516kgです。出世頭の2頭が大きな馬格であったことから、ラッシュライフ産駒に関しては500kを超える馬体を有していることが望ましいと思われます。
産駒の性差による戦績の差について
出世頭のアデイインザライフ及びファストフォースは共に牡馬ですので、ラッシュライフ産駒は牡馬優勢と考えて良いのかもしれません。ただし、この2頭の父馬はディープインパクトとロードカナロアで。共にリーディングサイアーランキングトップクラスの種牡馬です。一方、ラッシュライフ産駒牝馬2頭の父馬はアグネスタキオンとダノンシャンティで、種牡馬のレベルが明らかに異なりますので、牡馬優勢という見方は参考程度に留めておいた方が良いと思います。
ラッシュライフまとめ
- 母系は活躍馬を複数輩出している在来牝系の流れを汲んでいる。
- 産駒はデビューが遅い傾向。POGでは注意が必要。
- 馬体重は500kg程度あることが望ましい。
- 牡馬産駒の方がより安心できる??
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