丈夫な仔を生む繁殖牝馬
ナスノシベリウス
競走馬としてのナスノシベリウス
繫殖牝馬ナスノシベリウスは父馬Unbridled's Song(1993-2013)、母馬Cradlesong、母父Unbridledの配合で生まれたサラブレッドです。生涯戦績は20戦3勝。勝ち鞍には2014年背振山特別(500万下)がありますが、条件戦を勝ち上がっただけで、重賞での実績はありません。繫殖牝馬ナスノシベリウスの産駒の出世頭は現在までのところ、3勝を上げたナスノシンフォニーとアイリッシュムーンです。
ナスノシベリウスの血統背景
ナスノシベリウスの父馬Unbridled's Songは米国産の競走馬で、生涯戦績は12戦5勝。主な勝ち鞍には1995年BCジュヴェナイル【GⅠ】、1996年フロリダダービー【GⅠ】があります。米で種牡馬となり、競走馬時代以上の大成功を収めています。主な産駒には2017年ドバイワールドカップ【GⅠ】を制したArrogateをはじめ、19頭のGⅠウイナーを輩出しています。また、2020年牡馬クラシック3冠を無敗で達成したコントレイル、2019年ジャパンカップを制したスワーヴリチャードのBMSとしても、その名を後世に残しています。
一方、母馬ナスノシベリウスは競走馬としては特筆すべき実績は残せませんでした。繁殖牝馬としても現時点では重賞戦線を賑わすような大物輩出には至っていませんが、初仔ナスノシンフォニーは3勝、2番仔ナスノフォルテが2勝、3番仔アイリッシュムーンが現時点で3勝と、2勝以上した産駒を複数輩出しており、優秀な繁殖牝馬の片鱗を見せています。2020年産のハーツコンチェルトが強い勝ち方でデビュー戦を飾っており、大活躍を予感させる産駒を輩出しています。
ナスノシベリウス産駒のPOG期間内戦績及び傾向
繫殖牝馬ナスノシベリウスの繁殖能力を考察するべく、現時点でPOG期間を終了している4頭を考察対象とします。
産駒のデビュー時期について
考察対象としているナスノシベリウス産駒4頭は、いずれも2歳の早い時期にデビューできています。最も遅いデビューでもアレグロモデラートの2歳10月です。ナスノシベリウス産駒は総じて誕生日が遅いのですが、それにもかかわらず2歳の早期にデビューできるということは、ナスノシベリウスは体質が強く、脚元も健康な産駒を生む、優良な繁殖牝馬と言えます。
産駒のデビュー時の馬体重について
考察対象としている4頭のナスノシベリウス産駒で、最軽量の馬体重でデビューしたのは初仔のナスノシンフォニー。デビュー戦での馬体重は456kgでした。最重量でデビューしたのは470kgでデビューしたナスノフォルテです。ナスノシベリウス産駒は馬体が小さすぎて、体格負けして出世が阻まれる可能性は低そうです。
産駒の性差による戦績の差について
考察対象としている4頭のナスノシベリウス産駒はいずれも牝馬ですので、牡馬と牝馬の戦績の差は明らかにはできませんが、初の牡馬産駒のハーツコンチェルトが強い内容でデビュー戦を飾りましたので、POGドラフトでナスノシベリウス産駒を狙うならば、牡馬産駒の方が良いのかもしれません。
父系の違いによる戦績の差について
考察対象外ではありますが、デビュー戦を強い勝ち方をしたハーツコンチェルトを見ると、ハーツクライとの配合相性は良いのかもしれません。同じくハーツクライ産駒の初仔ナスノシンフォニーは生涯3勝の実績を上げていますし、ハーツクライ産駒で2019年産のアレグロモデラートも現時点で1勝を上げています。しかし、ハーツクライは種牡馬生活を引退しているため、今後、ナスノシベリウスとハーツクライの配合による仔は輩出されません。この後出てくるであろうブリックスアンドモルタル産駒、レイデオロ産駒がどのようなタイプの競走馬になるのか、興味深いところです。
繫殖牝馬ナスノシベリウスまとめ
- 健康で早期デビューに耐えうる仔を生む良質な繫殖牝馬。
- ハーツクライとの配合相性は良さそうだが、ハーツクライ以外は未知数。
- 牡馬産駒の方が出世を見込めそう。
ナスノシベリウス レーダーチャート
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