期待値は高いかもしれないが・・・
ソラリア
競走馬としてのソラリア
繁殖牝馬ソラリアはチリ産のサラブレッドで、父馬 Scat Daddy(2004 - 2015)、母馬 So Linda、母父 Seeker's Rewardの配合で生まれたサラブレッドです。生涯戦績はGⅠ3勝を含む11戦7勝。主な勝ち鞍には2013年 アルトゥロリオンペニャ賞 【GⅠ】、同年 チリ1000ギニ― 【GⅠ】、2014年 エルダービー 【GⅠ】がある一流の競走馬でした。
繁殖牝馬ソラリアの血統背景
繫殖牝馬ソラリアの父馬 Scat Daddy は米国産のサラブレッドで、ストームキャット系の種牡馬。生涯戦績は9戦5勝。主な勝ち鞍には2006年 米シャンペンS 【GⅠ】、2007年 フロリダダービー 【GⅠ】等があります。競走馬としても一流の成績を残しましたが、種牡馬としても2018年 米3冠馬ジャスティファイをはじめ何頭ものGⅠウイナーを輩出している一流の種牡馬です。
一方、繫殖牝馬ソラリアの母馬 So Lindaもチリ産のサラブレッドで、生涯戦績は4戦2勝。競走馬としては大きな実績を残したわけではありません。繁殖牝馬としてもソラリア以外には活躍馬を輩出できていません。もっとも、産駒のソラリアが競走馬として成功を収めていますので、繁殖牝馬としては十分な実績を残したと言って良いのではないしょうか。血統背景を見てみましたが、母系には特筆すべき競走馬は見当たらず、地味な血統背景でした。
ソラリア産駒の
POG期間内戦績及び傾向
ソラリア産駒の特徴及び傾向を把握すべく、既にPOG期間を終了している5番仔フォーカルフラワーまでを対象として、考察を進めていきます。ソラリア産駒の出世頭は、2019年 秋華賞 【GⅠ】及び同年 ジャパンカップ 【GⅠ】でともに2着に入線した2番仔カレンブーケドールです。
ソラリア産駒の
競走馬デビュー時期について
考察対象としたソラリア産駒5頭の内、3歳になってからのデビューとなってしまったのは、4番仔フロムワンズハートです。脚元がそれほど強くなかったようで、遅めのデビューとなってしまったようです。それ以外の産駒は2歳の内にデビューできていますが、ソラリア産駒をドラフト候補として検討するならば、トラブルに関する情報には十分注意を払っておいた方が良いでしょう。
ソラリア産駒の
競走馬デビュー時の馬体重について
考察対象のソラリア産駒5頭の内、最軽量でデビューしたのは5番仔フォーカルフラワーで、デビュー戦時の馬体重は456kgでした。一方、最重量でデビューしたのは初仔のガーデンテラスで、デビュー戦時の馬体重は510kgでした。出世頭のカレンブーケドールのデビュー戦時の馬体重が466kgでしたので、デビュー戦での馬体重が460kg~470kg程度を見込めるようであれば、馬格的には問題ないでしょう。
ソラリア産駒の
性差による戦績の差について
考察対象のソラリア産駒5頭の内、牡馬は初仔のガーデンテラスだけです。1頭の牡馬産駒だけの戦績をもって、牝馬産駒の方が戦績は良いと判断するのは時期尚早ですが、出世頭のカレンブーケドールが牝馬ですので、判断材料が揃うまでは牝馬産駒の方がドラフト指名にあたっては安心できるかと思います。ただし、カレンブーケドールの全妹エバーマノのPOG期間内の戦績が姉より大きく見劣っていることもお忘れなく。
父系の違いによる
戦績の差について
繁殖牝馬ソラリアには、これまでCandy Ride、ディープインパクト、ハーツクライ、ロードカナロアが交配されてきました。出世頭のカレンブーケドールがディープインパクト産駒ですので、種牡馬ディープインパクトとの配合相性は良いと言えるのかもしれませんが、全妹のエバーマノの戦績がイマイチな点を考慮すると、配合相性の良さには疑問が残るところです。
繁殖牝馬 ソラリア
レーダーチャート
POGでソラリア産駒を指名する時のポイント
- 出世頭のカレンブーケドールと同配合の妹エバーマノとの戦績格差が大きく、かつ、他のソラリア産駒のPOG期間内の実績が乏しいので、カレンブーケドールは突然変異的に輩出された競走馬だったのかもしれません。
- 馬格的にはデビュー戦時に460kg ~ 470kg程度を見込めることが望ましいと考えます。
- ソラリアとの配合相性の良い現役種牡馬との配合で、大物輩出を期待したい。
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