POGドラフト対策 ブログ

2WS indexと名付けたPOG期間内2勝以上を上げる可能性の高い2歳馬をPOGドラフト前に探し当てるための指数を開発・検証中。

2022年POGドラフト戦略~産駒数から見るPOGドラフト指名馬選びの注意点 Part3~

Kingman産駒について

2020年産Kingman産駒一覧

2020年産Kingman産駒一覧

Kingmanは英国で供用されている欧州トップクラスの種牡馬。初年度産駒からGⅠ Winnerを輩出し、2年目産駒からもGⅠ Winnerが出ています。日本で走った産駒数は決して多くはないものの、2021年にはシュネルマイスター、エリザベスタワーが重賞勝利を飾っており、日本の馬場にも適性が高いことが証明されつつあります。以下、日本で出走する可能性の高い2020年産のKingman産駒を取り上げてみます。

 

ゴールデングローブ2020 牡 2/10生まれ

  • 2WS Index:3
  • 生産牧場:Godolphin
  • 管理予定厩舎: 未公表
  • 母父: Shamardal
  • 母馬の生涯戦績: 18戦5勝
  • 母馬の主な勝ち鞍: 2013年 府中S(1600万下)
  • 取捨選択ポイント:今年日本で出走する可能性のあるKingman産駒牡馬は2頭いますが、その2頭の内の1頭。本馬は母馬の3番仔になりますが、姉2頭はともにDubawi産駒で、初仔のベストピクチャーの生涯戦績は5戦0勝。2番仔グローバリズムは11戦3勝(中央では未勝利)と戦績はサッパリでした。父馬が日本の馬場に適性の高いと思われるKingmanに変わり、種牡馬レベルが一気に上がったことや母馬初の牡馬産駒に出たことでガラリ一変の可能性もあります。ただし、現時点で厩舎が未公表であることや姉2頭の戦績が全く振るわなかったことが懸念材料です。

 

Speedy Boarding 2020 牡 4/28 生まれ

  • 2WS Index:初仔のため算出不能
  • 産地:英国
  • 管理予定厩舎: 手塚 貴久 厩舎
  • 母父: Shamardal
  • 母馬の生涯戦績: 未出走
  • 母馬の主な勝ち鞍: なし
  • 取捨選択ポイント:今年日本で出走する可能性のあるKingman産駒牡馬は2頭の内の1頭。もう1頭のKingman産駒牡馬ゴールデングローブ2020と3/4同血の血統構成。こちらは美浦 手塚 貴久 厩舎に入厩予定。4/28生まれでやや誕生日が遅いので、完成度に差が出て、レースではもどかしい思いをすることがあるかもしれません。

 

シールテソーロ(パテオドバテール 2020 )牝 2/6 生まれ

  • 2WS Index:初仔のため算出不能
  • 生産牧場:Kenji Ryotokuji
  • 管理予定厩舎: 高木 登 厩舎
  • 母父: Shirocco
  • 母馬の生涯戦績:14戦2勝
  • 母馬の主な勝ち鞍:2017年 伯 シダーデジャルダンOSAF賞(GⅠ)
  • 取捨選択ポイント:初仔ゆえ判断材料が少ないが、現時点で入厩予定厩舎が公表されているのは、POG的にはプラス材料。個人馬主ゆえ、公表された情報が少なく、ドラフト選択の判断が難しいのですが、それは他のPOGメンバーにとっても同じ。指名しにくい馬であるのは間違いなく、指名候補から外しても良いのでは?

 

ソフィアエール(Sivoliere 2020)牝 4/4 生まれ

  • 2WS Index:4
  • 生産牧場:Healthy Wood Co.Ltd
  • 管理予定厩舎:杉山 晴紀 厩舎
  • 母父:Sea The Stars
  • 母馬の生涯戦績:9戦3勝
  • 母馬の主な勝ち鞍:2014年 仏 CRITERIUM DU BEQUET(L)
  • 取捨選択ポイント:本馬は母馬の4番仔。上3頭は全て海外デビュー馬につき、その実力のほどを推測することは難しいのですが、戦績はイマイチ。母馬の仔出しにはあまり期待ができないので、本馬のドラフト指名は見送りが賢明かもしれません。

 

ザプリティーアスク(プリティーレディー 2020)牝 2/27 生まれ

  • 2WS Index:初仔のため算出不能
  • 生産牧場:Hirosaki Toshihiro HD Inc.
  • 管理予定厩舎:未公表
  • 母父:エンパイアメーカー
  • 母馬の生涯戦績:1戦0勝
  • 母馬の主な勝ち鞍:なし
  • 取捨選択ポイント:母の半弟に2018年京王杯2歳S(GⅡ)、同年小倉2歳S(GⅢ)を制したファンタジストがいる血統背景。母馬の兄弟姉妹は短距離を主戦場としていたので、本馬の適性もマイル以下の可能性が高い。牝馬なので桜花賞狙いということを考えれば、距離適性はギリギリかもしれません。早期手駒でドラフト下位ならば指名もありか・・・。

 

フォースタークルック2020 牝 1/13 生まれ

  • 2WS Index:初仔のため算出不能
  • 生産牧場:ノーザンファーム
  • 管理予定厩舎:未公表
  • 母父:Freud
  • 母馬の生涯戦績:20戦12勝
  • 母馬の主な勝ち鞍:2018年 フラワーボールS(GⅠ)
  • 取捨選択ポイント:母馬は2018年 フラワーボールS(GⅠ)をはじめ、重賞4勝を含む計12勝を上げた一流の競走馬。本馬は父馬、母馬の両方から優秀な遺伝子を受け継いでおり、加えて育成環境は超一流のノーザンファーム。否が応でも期待は高まります。

 

デインドリーム2020 牝 4/12 生まれ

  • 2WS Index:7
  • 生産牧場:Teruya Yoshida
  • 管理予定厩舎:未公表
  • 母父:Lomitas
  • 母馬の生涯戦績:11戦7勝
  • 母馬の主な勝ち鞍:2011年 凱旋門賞 (GⅠ)、2012年 Kジョージ6世 & QエリザベスS(GⅠ)、2011,2012年バーデン大賞(GⅠ)、2011年ベルリン大賞(GⅠ)
  • 取捨選択ポイント:母馬デインドリームは2011年凱旋門賞をはじめ、GⅠを5勝した超一流の競走馬だったが、母馬の産駒の戦績は芳しくありません。血統背景からはドラフト指名に食指が伸びがちだが、POGドラフト指名は回避する方が賢明と考えます。

 

ヌーヴォレコルト2020 牝 4/1 生まれ

  • 2WS Index:27
  • 生産牧場:Hara Reiko Racing Co.Ltd
  • 管理予定厩舎:未公表
  • 母父:ハーツクライ
  • 母馬の生涯戦績:23戦6勝
  • 母馬の主な勝ち鞍:2014年 オークス(GⅠ)
  • 取捨選択ポイント:母馬ヌーヴォレコルトは2014年オークス(GⅠ)をはじめ、国内外の重賞を4勝している一流の競走馬でした。本馬は母馬の3番仔で、半姉2頭は現在までのところ、特筆すべき戦績を残せておらず、母馬の繁殖牝馬としての質に疑念が残る。父馬がKingmanに変わり飛躍を見せる可能性もありますが、ドラフト指名は回避が賢明か・・・。

 

River Belle 2020 牝 4/25 生まれ

  • 2WS Index:マル外のため算出不能
  • 産地:英国
  • 管理予定厩舎:藤原 英昭 厩舎
  • 母父:Lahib
  • 母馬の生涯戦績:15戦4勝
  • 母馬の主な勝ち鞍:2004年 ミセズリヴィアS(GⅡ)、2003年 独 プリンセスマーガレットS(GⅢ)
  • 取捨選択ポイント:本馬は母馬の8番仔。目立った実績を残した兄姉はおらず、母馬の繁殖牝馬としての実力は実に怪しい。敏腕調教師の藤原英昭厩舎に入厩予定が公表されているのはPOG的にプラス材料だが、強調材料はそれぐらいしかない・・・。

 

Smart Change 2020 牝 2/4 生まれ

  • 2WS Index:初仔のため算出不能
  • 産地:英国
  • 管理予定厩舎:国枝 栄 厩舎
  • 母父:Smart Strike
  • 母馬の生涯戦績:未出走
  • 母馬の主な勝ち鞍:なし
  • 取捨選択ポイント:母馬は未出走のため競走実績がなく、競走馬としての素質を持ち合わせていたのか不明。初仔のため判断材料に乏しいが、入厩予定が牝馬の育成に定評のある国枝栄厩舎であるのはプラス材料。

 

Wonderfully 2020 牝 3/13 生まれ

  • 2WS Index:初仔のため算出不能
  • 産地:愛国
  • 管理予定厩舎:友道 康夫 厩舎
  • 母父:Galileo
  • 母馬の生涯戦績:12戦2勝
  • 母馬の主な勝ち鞍:2013年 愛 シルヴァーフラッシュS(GⅢ)
  • 取捨選択ポイント:本馬も初仔のため判断材料に乏しく、積極的にドラフト指名に動くのが難しい1頭。一流ステーブルである栗東 友道 康夫 厩舎に入厩予定。

 

新種牡馬産駒について

2022-23新種牡馬産駒数

2022-23新種牡馬産駒数

今年も30頭以上の新種牡馬の産駒がデビューすることとなりますが、それらの中でもリアルスティール、サトノダイヤモンド、サトノクラウンあたりがフレッシュサイアーランキングで上位争いをするのではないでしょうか。3頭とも総産駒数100頭前後を確保できており、国内トップの生産牧場であるノーザンファームも繁殖にそれなりの頭数を割いています。ただし、リアルスティール、サトノダイヤモンドは他のディープインパクト系種牡馬と繁殖牝馬の取り合いとなるので、良質な繁殖牝馬を集めるには限界があったでしょう。サトノクラウンはこれら3頭の中で、最も総産駒数は多いのですが、これは種付け料が前2頭よりも安いことや血統構成としてサンデーサイレンス系、キングカメハメハ系と選ぶことなく種付けできる点によるものでしょう。上記3頭の種牡馬には競走馬時代からのファンも多く、POGドラフトではつい指名したくなるものと推察されますが、過度な期待はせず、慎重なドラフト候補馬選びをおススメします。

 

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