POGドラフト対策 ブログ

2WS indexと名付けたPOG期間内2勝以上を上げる可能性の高い2歳馬をPOGドラフト前に探し当てるための指数を開発・検証中。

【 勝ち組POG 】繁殖牝馬研究 ~ キトゥンズクイーン ~

産駒は遅咲きかも?!

キトゥンズクイーン

キトゥンズクイーン

キトゥンズクイーン

競走馬としてのキトゥンズクイーン

繁殖牝馬キトゥンズクイーンはアメリカ産で、父馬Kitten's Joy、母馬High Chant、母父War Chantの配合で生まれたサラブレッドです。生涯戦績は22戦5勝。重賞勝ちはありませんが、2015年ダイアナステークス(GⅠ)3着、同年ニューヨークステークス(GⅡ)3着の実績があります。

 

繁殖牝馬キトゥンズクイーンの血統背景

繁殖牝馬キトゥンズクイーンの父馬Kitten's Joyは、アメリカ産で、Northern Dancer系種牡馬。生涯戦績は14戦9勝。主な勝ち鞍は2004年 セクレタリアトS 【GⅠ】及び同年 ターフクラシック招待S 【GⅠ】です。Kitten's Joyは競走馬として一流の実績を残しましたが、種牡馬としても16頭のGⅠウイナーを輩出し、2013年、2018年と2度に渡り北米リーディングサイアーランキングトップに輝いた優秀な種牡馬でした。日本ではジャンダルムが2022年 スプリンターズステークス 【GⅠ】を制して、その名が知られるところとなりました。Kitten's Joyは自らが誇った圧倒的な芝適性を産駒に伝える能力が備わっているようで、日本で走る産駒にも、よく伝わっているようです。産駒にはスピードだけでなくパワーも伝わっているようで、渋った馬場やダートでも十分勝負可能な産駒が輩出されているようです。

 

一方、母馬High Chantもアメリカ産のサラブレッドで、生涯戦績は12戦3勝。重賞レースでの好走実績もないようですので、競走馬としては活躍できなかったようです。繁殖牝馬としては、キトゥンズクイーンの他に重賞3勝のCsabaを輩出しており、一定の繁殖成績を収めています。

 

キトゥンズクイーン産駒のPOG期間内戦績及び傾向

キトゥンズクイーン産駒一覧

キトゥンズクイーン産駒一覧

キトゥンズクイーン産駒の傾向及び特徴を把握すべく、既にPOG期間を終了している3番仔のダイワメジャー産駒までを対象として考察を進めていきます。

 

キトゥンズクイーン産駒のデビュー時期について

考察対象のキトゥンズクイーン産駒3頭の内、2頭は2歳の内にデビューしていますので、キトゥンズクイーン産駒は体質が弱く、デビューが大きく遅れる可能性は低そうです。しかしながら、3番仔が未デビューで、その理由は不明です。デビュー時期については注意を払っておく方が良いでしょう。ちなみに、初仔ヴィヴァンを除いて、キトゥンズクイーン産駒の誕生日は遅めの傾向にありますので、その分、成長も完成も他の馬よりも遅くなりがちと考えて良いでしょう。

 

キトゥンズクイーン産駒の競走馬デビュー時の馬体重について

考察対象のキトゥンズクイーン産駒3頭の内、3番仔は未デビューですので、初仔ヴィヴァンと2番仔トゥデイイズザデイを対象に考察を進めます。ハーツクライ産駒のヴィヴァンのデビュー戦時の馬体重が484kg、ディープインパクト産駒のトゥデイイズザデイのデビュー戦時の馬体重が456kg。初仔のヴィヴァンはデビュー戦で、後の2021年日本ダービー馬のシャフリヤールとデビュー戦でクビ差の激戦を演じた素質馬です。2番仔トゥデイイズザデイはデビュー戦を強い勝ち方をして、クラシック戦線での活躍が期待された素質馬でした。馬体重は極端に大きかったり、小さかったりしなければ、特に注意を払う必要はないでしょう。

 

キトゥンズクイーン産駒の性差による戦績の差について

デビュー戦時の馬体重の考察同様に、初仔ヴィヴァンと2番仔トゥデイイズザデイを対象に考察を進めるところでしたが、2頭は共に牡馬ですので、性差による戦績差については考察不明です。

 

父系の違いによる戦績の差(配合相性)について

デビュー戦時の馬体重の考察同様に、初仔ヴィヴァンと2番仔トゥデイイズザデイを対象に考察を進めてみます。ヴィヴァンの父馬がハーツクライ、トゥデイイズザデイの父馬がディープインパクト。現時点でヴィヴァンが2勝、トゥデイイズザデイが4勝を上げているので、ディープインパクトの方がキトゥンズクイーンとの配合相性は良いと思われます。しかし、上記2頭の種牡馬との配合では、まだ重賞ウイナーは出てきていません。ハーツクライ、ディープインパクト共にサンデーサイレンス系種牡馬の最高峰の種牡馬ですので、全く系統が異なり、かつ、日本の芝コースでの適性の高いキングマンボ系種牡馬もしくはロベルト系種牡馬との配合相性が期待されるところです。

 

繁殖牝馬 キトゥンズクイーン レーダーチャート

キトゥンズクイーンRC

キトゥンズクイーンRC

POGでキトゥンズクイーン産駒を選ぶ時のポイント

  • 誕生日が遅めの傾向にあるので、成長度合い、デビュー時期には注意が必要。
  • 2歳時のデビューでも、本格化は古馬になってからかもしれません。(POG向きではない??)
  • サンデーサイレンス系種牡馬との配合よりも、キングマンボ系、ロベルト系との配合で、その相性を見てみたいところです。