まだまだいける?!ステラリード
『 繁殖牝馬を制する者は、POGを制す!』という格言があるかないかは定かではありませんが、POGで勝ち組になるためには、ノーザンファーム生産・育成馬を選ぶことと同じくらい重要な要素として、繁殖牝馬の質があると思われます。そこで今回、繁殖牝馬ステラリードについて考察してみます。
競走馬としての繁殖牝馬
ステラリードの生涯戦績は31戦2勝。2勝しかしていませんが、デビュー2連勝で2009年函館2歳ステークス 【GⅢ】 を制しました。しかし、ステラリードは気性面で問題を抱えていたようで、それ以降勝利を上げることはありませんでした。
繁殖牝馬の血統背景
ステラリードの父馬スペシャルウィークはサンデーサイレンス系種牡馬。スペシャルウィークは1998年日本ダービー【GⅠ】をはじめ芝の中長距離のGⅠを4勝した競走馬でした。スペシャルウィークの現役時代当時は、サンデーサイレンス×母父マルゼンスキーはニックスとして知られた配合でした。一方、母馬ウェルシュステラは競走馬としては3勝しかしていませんが、その勝利を上げた距離は1700-1800mでした。ウェルシュステラの血統背景を見てみると、父馬Zafonicは独仏のマイル前後の距離で実績を残した競走馬、母馬カタリストは1勝しかしていない競走馬でしたが、半弟には仏グランクリテリヨム 【G1】をはじめ重賞3勝したSecond Empireがいます。父馬スペシャルウィークは中長距離血統、母馬ウェルシュステラはマイル前後、そしてステラリード自身はスプリント路線で実績を残しました。血統背景からベストの配合相手を探り当てるのは難しいそうです。ならば、実際の産駒について考察してみましょう。
ステラリード産駒について
2022年8月18日時点
上記表はステラリード産駒の一覧です。上記表からいくつかわかることがあります。まず、一部例外はあるものの、総じてステラリード産駒は、早期にデビューできる傾向にあるということです。これはステラリード自身が函館2歳ステークスを制し、早い時期から活躍できていたことに由来するのかもしれません。POGでステラリード産駒を指名する際には安心材料と言えるでしょう。
次に牡馬産駒・牝馬産駒のどちらかに良績が偏るという性差について、POG期間が終了している2019年産のキングエルメスまでで、POG期間内の戦績を見てみると、POG期間内に2勝以上した産駒数は牡馬が2頭中2頭。牝馬は4頭中1頭です。一見、牡馬の方が良績を残しているように見えますが、牡馬産駒と牝馬産駒には種牡馬レベルの違いも見られます。ルーラーシップ産駒のパラスアテナがPOG期間内2勝以上を上げていることから、牝馬でも種牡馬レベルが上がれば、牡馬産駒と同等の戦績が期待できるものと考えて、ステラリード産駒には性差による戦績の偏りはないと考えます。加えてキングマンボ系、ロベルト系などの父系の違いによる良績の偏りも見られません。
もう一つ触れておくべきことがあります。それはステラリードの繫殖牝馬としての最盛期についてです。POG期間内に2勝以上した産駒の輩出を繁殖牝馬の合格点として定義すると、パラスアテナ、カイザーノヴァ、キングエルメスが合格点をクリアした産駒となります。キングエルメスに至っては2021年京王杯2歳S 【GⅡ】を勝ちました。ステラリードは出産時年齢10,11,12歳と3年連続でPOG期間内に2勝以上を上げた馬を輩出しました。10-12歳にステラリードは繁殖牝馬としての最盛期を迎えていたのかもしれません。
ステラリードは繫殖牝馬としては高齢の域に差し掛かりつつありますが、優秀な繫殖牝馬は年齢を重ねても活躍馬を輩出するケースがあります。ステラリードも重賞ウイナーを輩出している優秀な繁殖牝馬ですので、今後も活躍を期待できる産駒を輩出するものと考えています。ただし、POG期間内に2勝以上を上げているステラリード産駒はいずれもデビュー戦での馬体重が450kg以上です。ステラリード産駒をPOG指名する際には、馬体重にも注意を払うことをおススメします。
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