ハーツクライが1番?パスオブドリームズ
競走馬としてのパスオブドリームズ
パスオブドリームズは父馬Giant's Causeway(1997年-2018年)、母馬Path of Thunder、母父サンダーガルチの配合にて生まれました。米国で生まれ、米国で競走馬時代を過ごしました。生涯戦績は7戦1勝。競走馬としては大成できませんでした。
パスオブドリームズの血統背景
パスオブドリームズの父馬Giant's Causewayは2-3歳時に英愛仏米で13戦9勝。主な勝ち鞍には2000年ヨークインターナショナル【GⅠ】、同年エクリプスS【GⅠ】、同年セントジェイムズパレスS【GⅠ】、同年サセックスS【GⅠ】、同年愛チャンピオンS【GⅠ】、1999年仏サラマンドル賞【GⅠ】があります。特に2000年にはGⅠを5連勝して欧州年度代表馬に輝いています。
一方、母馬Path of Thunderの生涯戦績は18戦6勝。6勝していますが、重賞レースでは実績を残せていません。競走馬としては活躍できなかったPath of Thunderですが、血統的には2000年BCディスタフ 【GⅠ】、同年ラブレアS 【GⅠ】をはじめ重賞を7勝したSpainの全妹にあたります。
欧州年度代表馬に輝いた父馬と競走馬としては大成できなかったものの、血統背景は一流の母馬との配合のパスオブドリームズが繫殖牝馬として、どのような産駒を輩出してきたのか、考察を進めてみます。
パスオブドリームズ産駒の
POG期間内戦績及び傾向
パスオブドリームズ産駒の特徴及び傾向を把握すべく、既にPOG期間を終了している4番仔ガルムキャットまでを対象として考察を進めていきます。ちなみに、パスオブドリームズ産駒の出世頭は2019年阪神JF【GⅠ】3着、2020年桜花賞 【GⅠ】4着等牝馬クラシック戦線で活躍したクラヴァシュドールです。
パスオブドリームズ産駒の
競走馬デビューの時期について
考察対象のパスオブドリームズ産駒4頭は全て2歳時に競走馬デビューしていますので、パスオブドリームズ産駒は体質が弱かったり、成長スピードがゆっくりのためデビューが遅れるという傾向にはないようです。ちなみに、考察対象のパスオブドリームズ産駒4頭の内、デビュー戦を勝利で飾ったのは2番仔のクラヴァシュドール1頭だけですので。パスオブドリームズ産駒にはデビュー勝ちは期待できなさそうです。
パスオブドリームズ産駒の
競走馬デビュー時の馬体重について
考察対象のパスオブドリームズ産駒4頭の内、最軽量で競走馬デビューしたのは4番仔ガルムキャットで、デビュー戦時の馬体重は418kgでした。一方、最重量でデビューしたのは初仔ショウナンダズルで、デビュー戦時の馬体重は510kgでした。出世頭のクラヴァシュドールのデビュー戦時の馬体重が450kgでしたので、450kg程度の馬格があれば合格点と考えて良いでしょう。パスオブドリームズ産駒の場合、500kgを超えた馬体重でデビューしたショウナンダズルのPOG期間内の戦績は冴えないものでしたので、大きければ良いということではないと考えます。
パスオブドリームズ産駒の
性差によるPOG期間内の戦績の差について
考察対象のパスオブドリームズ産駒4頭の内訳は、牝馬が2頭、牡馬が2頭です。出世頭のクラヴァシュドールが牝馬ですので、パスオブドリームズ産駒は牝馬の方が良績を期待できるのかもしれません。ただし、クラヴァシュドール以外の3頭に関しては、明らかな戦績差は見られませんので、今後の産駒の戦績を注意深く見守りたいと思います。
父系の違いによる
POG期間内の戦績の差(配合相性)について
繁殖牝馬パスオブドリームズには、これまでシャンハイボビー、ハーツクライ、ディープインパクト、ドゥラメンテが配されてきました。出世頭のクラヴァシュドールはハーツクライ産駒ですので、パスオブドリームズとハーツクライの配合相性は悪くはないのでしょう。ただし、同配合のガルムキャットとタキのPOG期間内の戦績は低調なものですので、クラヴァシュドールは配合相性が良いというよりも例外事例であるとも考えられます。この点に関しても、今後の産駒の戦績を注意深く見守りたいと思います。
繁殖牝馬パスオブドリームズ
レーダーチャート
POGでパスオブドリームズ産駒を選ぶ時のポイント
- 競走馬デビューの時期が大きく遅れる可能性は低そう。
- 1勝はするものの、2勝目が遠い・・・
- ハーツクライ以外の配合相性の良い相手探し。
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