牝馬産駒ならば?!マルセリーナ
競走馬としてのマルセリーナ
繫殖牝馬マルセリーナは父馬ディープインパクト、母馬マルバイユ、母父Marjuの配合で生まれたサラブレッドです。マルセリーナの競走馬としての生涯戦績は22戦4勝。4勝しかしていませんが、主な勝ち鞍には2011年桜花賞 【GⅠ】があります。
マルセリーナの血統背景
マルセリーナの父馬ディープインパクトはサンデーサイレンス系種牡馬で、国内リーディングサイアーランキングに長年トップに君臨している名種牡馬です。ディープインパクト産駒は2歳の早い時期から活躍する早熟性と1600 ~ 2400mでの距離適性を持ち、産駒は高い競走能力も備えていることから、クラシック戦線で活躍する競走馬を何頭も輩出しています。
一方、母馬マルバイユは、競走馬として24戦11勝。主な勝ち鞍に2004年アスタルテ賞 【GⅠ】があり、重賞を計3勝している優秀な競走馬でした。近親にはマルバイユ以外に目立った活躍馬は見当たらず、血統的には近く的地味であると言わざるを得ません。
マルセリーナ産駒の
POG期間内戦績及び傾向
マルセリーナの繁殖牝馬としての実力を推し量るべく、産駒の傾向・特徴について考察を進めます。考察対象は既にPOG期間を終了している4番仔フェニックスループとしますが、初仔は生誕後すぐに亡くなっておりますので、実質的には3頭での考察となります。3頭の内、1頭が重賞ウイナー、1頭がオープン馬とマルセリーナの仔出しは優秀です。
マルセリーナ産駒の
競走馬デビュー時期について
マルセリーナ産駒は3頭とも2歳の内にデビューできていますので、体質が弱くデビューが遅れる傾向にはないようです。気になるのは4番仔フェニックスループの戦績です。フェニックスループは4月生まれとやや遅い誕生日であったにも関わらず、デビューが2歳6月と非常に早い時期でのデビューを果たしました。これが原因かどうかは不明ですが、フェニックスループは1勝も上げられないまま地方競馬へと移ってしまいました。馬体が完成しない時期に大きな負荷をかけない方が良いのかもしれません。ラストドラフトもヒートオンビートも古馬になってから活躍している印象ですので、マルセリーナ産駒は2歳の内にデビューはできても、実質的には遅咲きの血統なのかもしれません。
マルセリーナ産駒の
競走馬デビュー時の馬体重について
最軽量でデビューしたのは、4番仔フェニックスループで、デビュー戦時の馬体重は442kgでした。一方、最重量でデビューしたのは2番仔ヒートオンビートで464kgでした。過度に大きな仔も、過度に小さな仔も輩出されていないようです。
マルセリーナ産駒の
性差による戦績の差について
考察対象の3頭は全て牡馬ですので、性差による戦績の差については不明ですが、マルセリーナは異なる種牡馬で、それぞれオープン馬を輩出している優秀な繁殖牝馬です。しかし、3頭の牡馬は勝ち味に遅い印象があり、勝ちきれない戦績を重ねています。もしかすると、牝馬産駒が思わぬ大活躍を見せるかもしれませんので、2022年産のブリックスアンドモルタル産駒の牝馬に注目したいと思います。
父系の違いによる戦績の差について
ノヴェリスト、キングカメハメハと異なる種牡馬でオープン馬を輩出していますので、マルセリーナは種牡馬を選ばず高素質馬を輩出できる繁殖牝馬のようです。
繁殖牝馬 マルセリーナ
レーダーチャート
優秀な繫殖牝馬ながらも、産駒はやや小粒
POGでマルセリーナ産駒を
指名する場合のポイント
- 産駒は2歳デビューできるが、本格化は古馬になってから。
- 牡馬産駒は勝ち味に遅いので、牝馬産駒に期待。
- マルセリーナの牡馬産駒は、POG向きではない。
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